彼女が出来ない

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同窓会一次会での話題は、今やってる仕事とか、懐かしかった思い出とか、そんなことがメインだった。
どこにでもあるありきたりの同窓会の風景・・・。
でも俺にとっては、2次会でしゃべった「彼女が出来ないんだよなあ…」というのは、決定的だった。

その時に彼女がいるやつから、いろいろ説教めいた話も聞かされた。幼馴染だから、こういうところが何十年ぶりに会っても遠慮がなかったりする（笑）。

「だいた嫁おめぇはよー…昔からちょっとかっこつけをところがあって…」

みたいな話になってきて、他にも彼女いない奴はいたはずなんだけど、俺がそういうことを告白しちゃったばっかりに、みんなの酒の肴にされてしまった（笑）。

そのうちに、状況がちょっと変わってきた。女の子が俺の見方になってくれたのだった
「あんたたちさぁ…あんまり〇〇君をそんなにいじめるのやめなよ」
みたいなこと言ってくれる女の子たちが俺の周りにでき始めたんだ。

確かに、みんなかなり酔っ払ってたから俺もさすがに、「おいおいそろそろやめてくるよ… （苦笑）」みたいな感じにはなってきてたんだけど、それを女の子が先に気がついて俺の代わりに言ってくれたわけ。

そのうち
「〇〇君て、昔はほんとにすごくモテたのにね」
みたいな話になってきて、だんだん流れが良い的に変わってきた（笑）。

気がついてみると、俺の隣にずっと座ってくれてたのが京子ちゃんだ。
俺もさんざんネタにされたのでそろそろ俺もやりたいようにやろっかなと思って、ほとんど周りの雰囲気を無視して、京子ちゃんと2人だけでずっと喋ってた。

店を出てさよならするときに京子ちゃんが俺に言ってくれた。

「ねぇ、、、さっきの・・・彼女が出来ないってことで悩んでるんだったら、私がその悩み解決してあげようか？」

と言ってくれたんだ。

俺は結構酔っ払っていたので
「え？」
と聞いてしまった。そうしたら横にいた敏恵ちゃんが

「あんたほんとに鈍感だよねー（笑）、今、京子が○○君に告白したんだよ」

とニヤニヤしながら言っていた。

京子ちゃんを見ると、京子ちゃんは少し恥ずかしそうににっこり笑った。
結局それから京子ちゃんと付き合うことになったんだ。

同窓会っていいもんだよ！
彼女ができない人はめんどくさからずに一回行ってみるといいと思うんだ（笑）。

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