セックスしたい

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最近ちょっかいをかけている女がいた。地元でヤリマンとの噂がたっていた女だった。おれもちょうど彼女がいなくなってセックスしたいなと思っていた頃合いだったから、この女だったらやれるんじゃないかと思って、ちょっかいをかけていたのだ。その日も相変わらずその女のところへ行ってかまっていた。この日は女の様子が少し違っていた。
「あたしとセックスしたいと思っているだけなら、もうやめてください」
顔を見るなりそんなことを言われたもんだから面食らって理由を問いただしてみた。
「実は、ついさっきも知らない男たちがきていきなりやらせろよって言ってきたんです。お前は誰にでもやらせるヤリマンだろうって」
おれは何も言えないでいた。すると彼女は泣き出した。
「違うんです、あたし、そんなんじゃなくって。噂の元はあたしの元カレだったんです」
彼女の元カレが彼女にセックスしたいと何度も迫ったのだが、彼女はそれを断っていた。すると逆切れをした彼がこのようなよからぬ噂を流したと言うのだ。おれには少し心当たりがあった。おれにこの噂を教えてくれた男。もしかして。彼女にその男の名前を言った。
「そうです、それがあたしの元カレです」
彼女は再びしずしずと泣き出した。おれは自分の邪な心を恥じるとともに、その元カレに怒りが込み上がってきた。
「あんたの前にそいつ連れてきてやる。だから泣くんじゃない。おれがあんたを守ってやる」
つい口に出てしまった言葉だったが、彼女は少し安心してくれたようだった。

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