ノンケ喰い

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コンパスは家出少年だった。SNSで泊めてくれる人を募集していて、僕が拾った形だ。コンパスとは彼のSNS上の名前である。円を書く文房具か方位磁石のことかはわからない。
雨が降りしきる中、コンビニの軒先でコンパスは捨てられた猫のように僕のことを待っていた。
コンパスは18歳の高校生だった。家出とは穏やかではないが日常茶飯事らしくて
「親も気にしていないですよ。定期的に「外の空気吸ってくる」と言った感じで自由を満喫しているんです」と彼は言っていた。
ちなみに僕はゲイだ。SNS上でもカミングアウトもしているし、彼を誘った時も「ノンケ喰いの人ですか?」と聞かれたので彼も認知している。
なお、ノンケ喰いの定義にもよるが、ノンケとのセックスを狙っている人間がそう言うのだとしたら、僕はちょっと違うと思っている。確かに僕の恋愛対象はノンケではあるけど、ノンケだったら誰でもいいわけはない。相手が高校生だったらなおさらだ。困っている人に助け船を出してあげることを誤解されたら、この世の中にボランティアと言う観念はなくなると思う。
コンパスが僕のことを信用したかどうかはわからないが、こうして彼は僕の家に泊まっていった。おとなしい少年で用意した食事もあまり口にしなかった。青年だったら「酒でも飲んで語ろうか」となるところだが、未成年だからそうはいかない。
その夜、明かりが落ちて辺りが静まってきた頃、コンパスは僕の寝床にスーッと入ってきた。
「わかってますよ。泊めてくれたお礼くらいはします」
しかし、僕は拒否した。その気もないノンケにそんなことは望んでいない。僕を誰彼構わないノンケ喰いだとは思ってほしくなかった。
これがコンパスとの出会いだった。あれから3年、今、彼は僕の隣にいる。
「自分がゲイであることには気づいていたんですよ。あの頃は本当の自分がわからなくてフラフラしてましたね」
自分の生き方がわからない当時は、コンパス片手に海をさ迷う漂流船のような存在だったそうだ。
だが、彼はSNSと言うコンパスに指示されたように僕と巡り合った。
「もう、ノンケではないですけどね」と言うコンパスのことを僕は受け入れたのだった。
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