パパ活掲示板

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それは彼女にとって初めてのパパ活だったそうだ。
「周りがみんなやってるから」と、パパ活掲示板であまり深く考えずに募集したそうだ。
「周りがみんなやってる(から私の本意ではない)」との自分への逃げとも取れる発言からして、こちらからしてみると「周りはともかく、君自身がやりたかったのかい?」と聞きたいところだが、別に僕は生活指導員でも何でもない。身もふたもない言い方をすると、やれたら理由なんてどうでもいいのだ。
でも、やっぱり「はじめてのおつかい」みたいな感じで「初めてのパパ活」と聞くと、ちょっと身構えてしまう部分がある。「はじめてのおつかい」も店の人などの周りの人間は皆優しく映るものだ。子供たちは「はじめてのおつかい」でおつかいに対する恐怖心が無くなり、社会と言うものを学び、以降は家庭の一大戦力と化していく
だから、もし、僕が横暴に「げへへ、金は払ってるんだ。ケツの穴を見せろ」とか迫ると、彼女の今後の人生に何らかの影響を与えてしまうような気がして、慎重になってしまう。かと言って「テキトーにパパと呼んで相槌打ちながらお茶飲めば金が手に入る」などとパパ活を舐めたイメージを持たれてしまうと、それはそれで気に食わない。
そもそも、パパ活掲示板に書き込んでいるのだから、ケツの穴を見せるくらいの覚悟はできているはずだと思っている。それは無理強いでも何でもない。「初めて」と言う言葉に惑わされて、自分自身が無駄に紳士になる必要はないはずなのだ。
しかし、僕は結局何もできなかった。本当に「テキトーにパパと呼んで相槌打ちながらお茶飲めば金が手に入る」ようなパパ活に成り下がっていた。だが、あくまでも「初めてのパパ活」である。初めてという免罪符が外れる次はそうはいかない。次こそはケツの穴を見せてもらおう、と次回の約束を取り付けようとすると、彼女はスマホを見ながらこう答えた。
「ああ、来週は無理です。別のパパとの約束が入っていて」
初めてじゃなかったんかい!
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