サポ掲示板

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そのサポ掲示板に、こんな書き込みがあった。
「御年60です。○○県内で抱いてくれる人はいませんか？もし可能ならばこちらがサポートいたします」
サポ掲示板は、基本は女性が男性にサポートを求めるものだが、その人はサポートしてくれると言うことだった。これは質の悪い悪質サイトの誘導かなーと思ったが、誘導などが目的ならば、わざわざ御年60なんて書くまい。俺が業者ならば「20歳の女子大生です。処女喪失希望です！」とか書く。だから、案外と本気なのかなあ、と思った。自分の母親くらいの女性を抱きたい男なんているのか？という話ではあるが。
僕はちょっと興味があってその人と話をしてみた。抱く抱かないは別として、何でこう言う募集をしているのか、という点である。尚、僕は熟女好みでも何でもないし、たぶん本人を目の前にしたら（どんな老け具合かにもよるが）たぶん抱けないと思う。
「だから、こちらでお金は出します、と言ってるんですよ」と、彼女は言っていた。なるほど、サポ掲示板と言うと、年長の男がお金に困っている若い女の子を食い物にするイメージだが、その逆があってもいいのか。僕は別にお金に困っているわけではないが、セックスについては事足りていない。そこで「お金はいらないから抱かせてほしい」と申し出て、実際に会うことになったのである。
会ってみると、確かに60歳だった。でも、若い頃は美人だったのだろうなと思わせるものはあったし、僕の中では「抱ける」という確信に至ったのである。ちなみに本人に話を聞くと、彼女はずっと独身であり「この年まで仕事一筋で全然遊んでこなかったから」閉経するまでに一度くらいは男性に抱かれてみよう、と思ったらしい。
こうして、僕と彼女はセックスをした。僕もそう経験がある方ではないが、彼女は反応も良くて楽しませてもらうには十分だった。
しかし、終わった後に彼女はため息をついていた。「一度くらいは男性に抱かれてみたいと思っていたけど、こんなもんだったのね」と。そして「自分でやる方がよっぽどいいとわかったことが収穫でした」と告げられた。
まあ、僕が下手だったと言うことに尽きるのだが、こんな屈辱を受けるのだったら、彼女からお金を貰っておけばよかったと悔やんだものだ。
ちなみに、彼女とは今はセフレである。「アンタ、やっぱり下手ねえ」と罵られながら腰を振る毎日である。
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