神待ちアプリ

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私は普段メイド喫茶で働いています。
結構人気メイドで、その所為かお家は直ぐに特定されちゃって、引っ越しを繰り返す日々。
そんな状態に疲れたから、仕方がないのでホテル暮らしにしたら思いの外出費がかさんで正直辛いです。
そんな時に神待ちアプリに出会って、私は神様と言われる男性のお家を渡り歩く日々になりました。
その日も神待ちアプリでとある男性――Sさんと出会ったんです。
Sさんは近くの工場で生産ラインを担当しているらしく、まったく女っ気がなかったので、神待ちアプリを使ってみたらしいです。
その言葉の通り、おうちは本当に質素で笑っちゃうくらいでした。
私は普段身元を隠すのですが、Sさんにはなぜか素直になってしまって、メイド喫茶で働いていることを伝えました。
Sさんは、「メイドさんも大変なんだねー」と笑ってくれました。
その笑顔に私はすごく癒されてしまいました。
Sさんは女性をどう扱っていいのかわからないらしく、夜は襲ってくることもなく、二人でくっ付いて眠りました。
3日くらいそんな状態で、私はその生活がすごく癒しになっている自分に気が付きました。
そんなある日、私の家の前にSさんではない男性が立っていました。
メイド喫茶のお客さんでした。
お客さんは、嬉しそうに家に入れて欲しいと言ってきました。
またか……そんな様子に私は心底絶望しました。
すると後ろからSさんがやってきて、「ここ俺の家だから帰ってくれる？　それ以上居座るなら警察呼ぶけど？」とお客さんを追い返してくれました。
私はSさんには迷惑がかけられないと、家を出ていく準備をしていたら、Sさんは
「ずっとここにいなよ。出会いは神待ちアプリだけどさ、俺ちゃんと好きだから」
そう言ってくれました。
その夜初めてSさんとセックスをしました。
生まれて初めての幸せなセックスでした。
近々、メイド喫茶を辞めてSさんだけのメイドになる予定です。
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