出会い 援助交際

僕と彼女は援助交際で出会い、援助交際で終わったカップルです。
ことの始まりは４年前、僕と彼女は共に大手の出会い系サイトに登録している利用者でした。
そして彼女の援助交際募集に僕がメールを送ったことで出会ったのです。
もちろん最初はただ単純に募集している側と応募する側でしかありませんでした。
ですが、彼女のこと、いや彼女の体が忘れられず、何度も彼女と会っている内に恋愛感情が生まれてしまったのです。
最初は純粋にセックスの相手としての相性の良さ、顔やスタイルが好みだったこと、これだけが僕を突き動かしていました。
しかし彼女の優しさや気遣いといった内面に触れていくうち、彼女の本当の魅力にのめり込んでいったのでした。
僕は彼女と出会い半年後、自分の思いを伝えました。
そして見事にＯＫをもらったのです。
彼女もどうやら僕のことが気になっていたそうなのです。
援助交際
僕らはそれから援助交際という枠を超え、彼氏と彼女としてごくごく平凡な日常を過ごしました。
確かに幸せでした、癒されました。
ただ、そういった無償の愛というのは退屈になるもので、僕はいつしかまた出会い系サイトを徘徊するようになりました。
彼女の大切さを忘れ、出会い系サイトで援助交際募集を漁る毎日。
そしてまた僕は一人の女性に入れ込んでいきました。
当然の如く彼女にそのことがバレ、僕らはまた他人同士に戻ったのです。
僕らはまたお互いに出会い系サイトで援助交際を始め、４年前の２人に戻りました。
結局僕らは何も成長することなく、援助交際の延長線上で付き合っていたのかも知れません。
無駄に３０歳になり、ふと思い出した思い出です。
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